6.7 しまなみ海道を走る

2007.1.6

しまなみ海道は、尾道〜今治間を結ぶ高速道路で、島伝いに7つの橋がかけられています。
自転車専用道や原付専用道も整備されていて、本四架橋の中で、唯一自転車で通行できる橋です。
今回は、尾道から今治へ南下するルートを選びました。
橋の度にアップダウンがあり、向かい風が強かったため、なかなかスピードが乗らず休憩も多数(笑)。
尾道から今治までは10時間位かかってしまいましたが、無事に全線走破。
楽しいツーリングでした。


尾道渡船

渡船で向島へ渡ります。

 

向島にて

今回のレンタサイクルは、ロードレーサータイプなので、軽やかな走りです。

ロードレーサータイプとは言いながら、ドロップハンドルではなく、フラットバーでした。


向島

津部田の坂道にて。
遠くに赤い向島大橋が見えます。


因島大橋を遠望

津部田の坂道を登り切った所に、因島大橋を見渡すことのできる空き地がありました。


因島大橋への登り口

1つ目の橋、因島大橋の登り口へ到着。
自転車と原付の専用道路です。
通行料金50円也。


因島大橋

橋までは標高差50m余り。
自転車に配慮して勾配がゆるやかに作られているので、ラクチンです。


因島大橋

全長1,270m。

開通は1983年ということで、実は、結構古い橋です。
因島大橋の自転車道は自動車道の下に作られているので、景色はあまり良くありません。


因島大橋 料金所

料金を集める人もおらず、ゲートもなし。賽銭箱のような箱が置いてあるだけです。

寂しげな賽銭箱君に聞いて見ます。
「儲かりまっか?」
「儲かってまへんなあ・・・」


因島

みかん畑が点在する、のどかな島です。


因島

ちょっと手を伸ばせば、ミカンに手が届きそうです(笑)


生口橋

全長 790m
1991年開通

「いくちばし」と読みます。
この橋も、開通は16年前。
しまなみ海道は、一度に完成したのではなく、少しずつ開通させて行ったのですね。


生口橋への登り

風が強いと、電光掲示板で「通行止」になったりするそうです。


生口橋


生口橋


生口橋

3つ目の島、生口島へ上陸。


生口島

自転車道は、生口島の北側を走っています。
遠くに見えるのは、「内海造船」の造船所です。

瀬戸田

瀬戸田には、有名な画家、平山郁夫の美術館があります。
平山郁夫はこの町の出身だそうです。


平山郁夫美術館

美術館には、平山郁夫の小学校、中学、高校の頃の絵が年代順に展示されていて、画家の成長過程を見ることもできます。

隣で見ていたオバサンたちが、「やっぱり子供の頃からすごい絵を書いてたのねえ・・・」と、感心しきり(笑)


生口島

瀬戸田から、島の西側を南下しますが、向かい風が強く、いくらベダルを踏んでも、なかなか前へ進みません。

北風に乗ってラクラクサイクリング・・・という思惑だったのですが、
1月に南風とは・・・ちょっと誤算でした。


生口島

芸術的なバス?


多々羅大橋

全長 1480m。

平成11年(1999年)5月1日開通。
しまなみ海道では、来島海峡大橋と共に、最も新しい橋です。
橋脚の高さは226mもあるそうです。


多々羅大橋 料金所

それにしても、通行人は、だーれもいません。

りっぱな監視カメラが、しっかりと見張っていますが、通行料100円では、カメラの経費の方が高いのでは?なんて、疑問も沸いて来ます。


多々羅大橋

いよいよ愛媛県へ入ります。
橋の欄干にカメラを置いて、セルフタイマーでパチリ。


多々羅大橋の橋脚

ここで手をたたくと、不思議な現象が発生します。
拍子木も置いてありました。


多々羅大橋

大三島へ到着。


大三島

多々羅大橋から、島内道路へと下りて行きます。


大三島


大三島

瀬戸という集落の漁港で休憩します。


大三島橋への登り坂

沢山お金がかかっていそうな、りっぱな自転車道ですが、僕以外に通行している人はいません。

自転車乗りにとっては嬉しいけど、地元の人には使われていないようです。
不採算公共事業の典型?


大三島橋

開通したのは1979年。
本四連絡橋の中で、実は最も古い橋だそうです。


大三島橋

橋を渡った先にある島が、伯方島(はかたじま)です。
「伯方の塩」で有名ですね。


伯方島

この島にも造船所がありました。


伯方・大島大橋

伯方橋 326.8m
大島大橋 840m

この橋は、伯方橋と、大島大橋という2つの橋が一つに繋がった橋です。
この橋も、開通したのは1988年だそうです。


伯方・大島大橋


伯方・大島大橋


伯方・大島大橋

最後の島、大島へと渡って来ました。


大島

ポツポツと、雨粒も落ちて来たので、宮窪町のスーパーで食料を仕入れ、スーパーの軒下で休憩しました。


大島


来島海峡大橋

来島海峡大橋は、3つの橋が繋がった橋です。
全長4km。
いよいよ、しまなみ海道最後の橋です。


来島海峡大橋


来島海峡大橋への登り


来島海峡第一大橋

いよいよ、一つ目の橋です。


来島海峡第一大橋

橋の上は、強烈な向かい風。
しかも、上り坂なので、全然スピードが出ません。
歩くようなスピードで走ります。


来島海峡

橋のすぐ下を、貨物船が通り過ぎて行きました。
来島海峡は、潮の流れが速いです。


来島海峡第二大橋


馬島


馬島料金所

最後の料金所です。
200円支払います。

馬島には、住民だけが出入りできるゲートもありました。


来島海峡第三大橋


来島海峡第三大橋


来島海峡第三大橋

いよいよ四国へ上陸。


来島海峡第三大橋

糸山公園から、橋を望みます。


サンライズ糸山

サンライズ糸山は、今治側のレンタサイクルステーションです。
サンライズ糸山の方に、記念写真を撮って頂きました。

向かい風には苦労したけれど、何とか無事にしまなみ海道全線を走破しました。

サンライズ糸山からは、最寄のバス停まで歩いて30分位かかるとのこと。自転車は今治市内でも返却できるそうなので、自転車で今治まで走って行きました。

走行データ
 しまなみ海道 尾道7:00発 → 17:00着 今治
 走行距離 約80km
 走行時間 約10時間
 平均時速 約8km/HR