今日は6時スタート。4時30分にセットしていた携帯のアラームが鳴り、強制的に部屋の電気をつけます。
他の皆さん、まだ寝ていたみたいですが、眠い目をこすりながら起床です。
さて、テレビをつけて天気予報を見ると、今日はいい天気。みんなの顔がゆるみます。
さて、リザルトを見ると、何とまた順位が上がっています。何と41位!!。
昨日が51位ですから、一気に10人ごぼう抜きです。
はっきり言って、これはもう箱根駅伝の区間賞のようなすばらしい走りです。
まあ、昨日のCP2の大量不通過のおかげなんでしょうが、いやー連日の大躍進は嬉しい限りです。
で、この調子で毎日10位ずつ順位が上がって行くと、今日は31位、明日は21位、でゴールの日には何と夢の11位!!
と、たぬきの皮の枚数を数える私です。
まあ、はっきり言ってそれは無理でしょうが。
ブリーフィングの後、今日は6時20分発。朝もやの中のスタートです。
今日のSSはやはり2つ。
SS7は、出発してすぐに18.65kmの地点で、SS8はゴール地点(たぶん美馬)です。
SS7へはすぐに到着。昨日のSS5の逆走らしいです。
最初の区間はつづら折れの登りです。タイトターンは苦手。
パワーをかけるとすぐにタイヤが滑ってしまいます。アクセルワークに問題あり?
どうも思ったようには走れませんでしたが、着実に無転倒完走。
さて、ここから暫くは四国の山の中の舗装路と林道を織り交ぜたコースです。
天気も回復して、シェルパのエンジンも絶好調。昨日発生したエンストも見られません。
今日は、四国の山の中のルートです。大変景色がいい所がいっぱいあるだけに、
本来ならデジカメ取りまくりなんですが、昨日の雨で水が浸入して、デジカメ故障中・・・。
ちょっと痛いです。
という訳で、黙々と走って行くと、201.53km地点のコンビニあたりで、ちょうどお昼時ですが、
しかし、このコンビニ、既に多数のTBIのエントラントで占拠されてます。
パスして別のコンビニを探します。
幸い、208.06km地点にローソン出現。ローソンは結構空いてて正解でした。
ローソンでは、#17鈴木さん@林道戦隊特攻隊長 と遭遇。
鈴木さんはマジに上位なので、走行中に出会うことはまずないのですが、今日はタイムコントロールがゆるやかなので、
ゆっくり時間調整モードみたいです。
で、そのローソンには、他にも#75上西さんとか、トップグループのメンバーが数名昼飯しています。
鈴木さんは上西さんとも知り合いらしくて、SSERのことや海外ラリーのことをあれこれ話しています。
しかし、会話内容が濃すぎてついていけません。黙々とメシを食うのみです。
上西さんはBTOUにも出られるそうです。SSER皆勤賞!!なんだそうです。
メシ食っていると、鈴木さんが僕のバイクを色々見てくれます。
ICOのセンサーのケーブルが大きくループを巻いているのは、小枝をひっかけるので危ないとの指摘。
早速、ガムテープで補修します。
今回、鈴木さんには初日にも危うくペナルティになりそうな所を助けて貰ってますし、
ありがとう、鈴木さん!!
さて、ケーブルの補修が終わってふと気が付くと、ローソンに残っているエントラントは私だけ。
そろそろ次のCPが開設される時刻が近づいたので、皆さん先に出発されてしまったようです。
荷物をチェックして、僕も出発。
それにしても、今日はいい天気です。まさに極楽気分で、つい頭がボーっとしてしまいます。
で、急に道の左端にCP2出現。
びっくりして緊急停車。
CP100フラッグを見落としてしまっていました。幸いバイクが何台か止まっていたのでCP2と気付いたのですが、
バイクがいなかったら、通過してたかも知れません。ラッキーでした。
この後、道は再び山へと分け入って行く道となります。そしてコマ図に温泉マーク出現!!
うむ。これはきっとここでフロに入れという意味なんでしょう。
コマ図地点に到着すると、山の中の一軒家で、とてもグッドな感じの温泉です。
よし、ここでフロに入ろう・・・と思ったのですが、門の所に何やらお札がかかってます。
「本日はお休みです」
いやー残念です・・・。
さて、道は、平家の落人集落を経由して、クマ注意のダートへと突入。
ダートの距離はあまり大したことはなくて、やがて道は祖谷村の国道へと出て来ました。
暫く国道を走り、その内に有名な祖谷の”かずら橋”へ到着。
駐車場にバイクを止めて、”かずら橋”を見に谷へと降りて行きました。
で、橋のたもとへ到着すると、橋を渡るには金500円也が必要みたい。
うーん。500円かあ〜〜。
橋の全体像は十分見れたから、まあいいかという訳で、そのまま引き返しました。
で、駐車場に戻ると、バイクを止めていた他のエントラントも、皆、橋は渡らないで見るだけ見て戻ってきていたことが判明。
ははは。やっぱ、考えることは皆同じなのね。
その先、もう一軒ホテルがあって、そこでもフロに入れるみたいでしたが、
観光客の人が多そうだったのであきらめて、そのまま先へと進みます。
ゴール迄はあと50kmちょっと。今日は何とか明るい内にゴールへ到着できそうです。
そして、やがてルートは、祖谷の深い谷を忠実にトレースして行く道となります。
連休で比較的交通量があり、しかも観光客の車は、車線を守らず(守れず?)対向車線にはみ出して来る車が多いので、
細心の注意を払って走ります。
if お食事タイム then goto MIMA
で、深い谷沿いの道を走っていると、コマ図に、「新しいWC」と書いてあります。
ちょうどそんな気分だったこともあって、バイクを止めてそのWCへ。
で、そのWC、確かにとっても新しい。
何と公衆トイレとしては画期的なウォシュレット付き。
という訳で、用事が済んだ後、早速お世話になったことは言うまでもありません(笑)
さらには、紙もとってもフカフカだったことも付け加えておかなければならないでしょう。
という訳で、さあ、これで今日はフロに入らなくてもグッドです。
MIMA :
そして、道は一路今日のビバーク地、美馬モーターランドへと向かいます。
美馬モーターランドはちょっとした高原にあって、道は美馬の町からぐんぐんと山へと登って行きます。
この山、木が少ないため、はるか下の町の景色が眺められます。
そして、空気も大変おいしく感じられます。
ちょっとオーストラリアに似た感じです。
という訳で、美馬にはまだ明るい内にゴール。
やって来ました。いよいよあの美馬のコースです。
どんなコースなんでしょうか?昨日の雨の影響でマディでドロドロ?
走るのが楽しみです。
早速、テントを張って、バイクのマップケースを取り外し、工具も必要最低限のもの以外は全て置いて行きます。
タイヤの空気圧は、前0.7, 後0.9にしました。ビードストッパを装着していないので、これ位が限度との判断です。
やがて、日もすっかり落ちて真っ暗になりました。
19時SS8スタートです。皆さん、次から次へと、コースへと繰り出して行きます。
スタートは、前日の順位順のスタートで、僕は41番目のスタート。
とうとう僕の出発がやって来ました。オフィシャルがカウントダウンを始めて、初美馬のスタートです。
出発すると、いきなり長いダウンヒル。
で、意外にもこぶし大の石がゴロゴロしていて、今の空気圧でぶっ飛ばすとパンクしかねません。
なるべく石のない平らなラインを選び、注意して走ります。
大石ごろごろのダウンヒルを降りきると、今度は本格的なモトクロスコースへ突入。
ウォッシュボードのアップダウンや、ドロドロのマディを超えて道は進みます。
五分山のタイヤを滑らせながら、けなげに前進を続けるシェルパ。
何となく涙をさそいますね。
そして、その内に高さ5m以上、斜度30度位はあろうかという登りの急坂が現れました。
その坂の途中に1台バイクが横たわっています。車種は良く見ている余裕がなく分かりませんでしたが、大型バイクのようです。
かなりビビリますが、「シェルパよ、お前の実力を見せてやれ!!」と一声かけて、急斜面を登り始めました。
この急斜面、途中で止まってしまうと再発進は難しそうですが、アクセルをきちんと開けていれば、意外とするすると登ってしまいます。
何とか無転倒で上り切れました。
そして、モトクロスコースの後は、今度はエンデューロコースと思しき森の中へ。
で、森の中は、粘土の上にドロと水が乗っているというひどい状態です。
滑るバイクをハンドルとバタ足でコントロールしながら、必死で走り抜けます。
そんな感じで、暫くヨチヨチと走っていると、後ろからライトが・・・。1台バイクがやって来たようです。
左側へ寄って道を開けると、そのバイクはKTMでした。
その粘土でズルズルの道を、普通の林道と変わらないスピードで走って行きます。
「おおーすごいなあ。このすべりやすい道を良くあんなスピードで・・・」
恐らく、トップクラスの人で、昨日のCP2に間に合わなかったんでしょうね・・・。
なかなかトップの人の走りを観察する機会は少ないだけに、そのスピードはちょっとした衝撃でした。
で、やめておけば良いのに、KTM氏のマネをして、アクセルをちょっと多めに開けて果敢に下りのマディを攻めます。
ですが、所詮は猿マネです。すぐに限界を超えてしまい、スピードを殺すことができないまま、粘土だまりに突入!!
いきなり前輪がロックして大転倒。
すぐにキルスイッチを切り、急いでシェルパを起こして、再発進しましたが、
ウェアの右側はドロだらけです。
そして、さらに、暫くマディのウッズを下った所で、同じような感じで二度目の転倒。
今度は、左足の上にバイクが乗っているので、もがいても足が抜けません。
暫くもがいていましたが、バイクをちょっと上に持ち上げて、その間に左足をエイヤっと抜きます。
急いでバイクを引き起こし、不屈の闘志で再スタート。
という訳で、もう、完全にドロとお友達状態。
それからは、なるべくアクセルは開けず、秘技両足べたべたを駆使して走ります。
うーむ、やっぱりこの技は偉大です。その後は無転倒で走り抜け、嬉しい美馬初ゴール!!!
いやー、それにしても初めての美馬、なかなか手強かったですねー。
やっぱり五分山のD603は、このコースにはちょっと役不足でした。
まあ、それ以上に、テクニックはもう大変不足なんですけれど(笑)。
それでも、SSを走破した後に飲んだビールはうまかったですねえ・・・。幸せでした。
<今日の一言>
ドロとお友達になりました
<追加情報>
噂によると今日のコース、大型車に配慮した愛のあるコースだったんだそうです。
で、明日のコースには、そんな配慮はないとか・・・。
明日と言う字は明るい日と書きます。
まあ、みんなで走ろう明るい美馬です。
おやすみなさい。