うっすらと明るくなって来た。朝4時過ぎだ。ちょっと眠いのでウダウダしている内に4時30分になってしまった。
今日は6時スタートなのでそろそろ起きないといけない。起き出してテントをたたんだり、マップケースのマップをセットしたりしている内に、5時30分になってしまい、朝飯を食べる前にブリーフィングが始まった。今日は朝メシ抜きだ。昨日買っておいた野菜ジュースだけ飲む。
やっぱり4時に起きないとダメだなあと反省。
ブリーフィングで今日のルートは、「大型車には長くて困難な道」が待ち受けているとの言葉があった。思わず苦笑が漏れる。果たして、どんな道が待ち受けているのだろうか・・・。
昨日の順位は63位/78台。6時スタートと言っても僕の出発時刻は6時30分位。
かなり時間があるので、ゆっくりできるのはありがたい。
で、時間があるので、林道戦隊のもりたカンジちょー殿から預かった林道戦隊ステッカーと、”だーとめん”ステッカーを皆さんに配りまくります。
まず、すぐ近くにおられた#45川合さんが餌食に(笑)。
川合さんのマシンはKTM950Adventure。超ド級戦艦です。カッチョエーーー。川合さん、このステッカーがあれば百戦危うからず。
がんばってね!
同じくKTMに乗られている、#41伊倉さんにも貼って頂きました。
おお、あのビデオに出られてた伊倉さんだ!
強力KTM軍団2名を隊員に加え、戦隊のTBI制覇間近!?
さらには、行きのフェリーで一緒だった#43熊谷さんにも貼って頂く。
その熊谷さん、しきりに昨日のSSの走りを反省されてます。
「昨日のSSは飛ばし過ぎだった。突っ込み過ぎてかえって遅い。流して走った方が早いことが分かった」
どうも、昨日のSSで走りのツボを会得されたみたいです。
戦隊ステッカーも得てパワーアップ。今後の熊谷さんの走りには注目したいです。
さて、出発してちょっと走った、26.08km地点がSS3。
SS3はナビゲーションの必要なSS。分岐も多いのでミスコースしないように要注意。
僕の場合、手巻きなんで、ハンドルから手を離さないと巻けない。しかも、反対側の部分がひっかかったりして、片手運転が長くなってしまう。やっぱり電動化が必要だなあと痛感するのでした。
しかも、ICOをマップケースの下に取り付けていて、マップと離れているので、視線の移動が大きいことも問題でした。
ICOはマップの左上あたりに取り付けると、視線移動が少なくてすみ、ロスが小さいそうで、皆さんだいたいその位置に取り付けられていました。
ただ、僕の場合、マップの下に設置しているのははICOを風雨から守るという意味もあるんですよね。
ICOは雨に弱いのでこの位置だと雨に濡れないんです。
まあ、一長一短という所でしょうか。このマップ周りの配置は、今後の検討課題だなあと思います。
SS3の途中で1台バイクを抜きました。林道でバイクをパスするのは難しいです。コケて相手を巻き込んでしまうと最悪なので、注意して抜くのですが・・・。パスした後、ちょっと手を上げて感謝の意を表します。
SS3は下り中心のフラットな林道で、スピードも乗ります。コケると被害は大きいでしょうが、めげずに気合を入れます。なんとか無転倒完走。
バイクが寝てないぞー。
直立不動!!
いやー快調快調!
SSを抜けると、愛媛の山村を巡る道は春爛漫。花も満開。のどかなツーリングです。
花が満開でした
景色の良い林道を走ります
畑一面に赤い花が咲いていました
このあたりのルート、本当に最高。
いやー、生きてて良かったなあ
で、道端にバイクを止めて写真を撮っていたら、農家のおばあさんが、にこにこしながら声をかけて下さる。
どこ行きなさるね?
これこそ、地元の人とのさりげないコミュニケーション。こんな会話が楽しいんですわあ。
と思いながら、さて・・・、どう答えたら良いのかちょっと困ってしまう。
(いやー、どこへ行くか、僕にも分からないんですう)
などと正直に答えてしまうと、きっとおばあさん、僕のことを誤解;;してしまうのは明らか。
で、結局、「今日は高知あたり迄」 などと、それなりに正直だと思われる回答をする。
いいねえー。
うん。いいです。最高ですよー。
写真も撮り終わったので、おばあさんに見送られながら、出発。
バイバイーー!
という訳で、どこへ行くとも知れない旅が続きます。
ここからは山間部の林道をつなぐ旅。3つほどの林道を走るのですが、どの林道もフラットで楽しい林道です。
で、林道を抜けて、ふとコマ図を見ると、
たこ焼き(旨い!)
と書いてあるコマ図発見。今日は朝飯抜きなんで、これはありがたい。期待に胸を膨らませながら走って行く。
で、到着してみるとこの状態です。
↓
「たこ焼き屋がバイクに占拠されてますっ!!」
正に前代未聞の事態です。
早速、待ち行列に並ぶと、「あと3つ」とのことで、僕の後ろの人迄はすぐにOKとのことです。
その後の人は焼けるのに15分かかるそうで、ラッキー島倉千代子!!(古〜〜〜)
うまいたこ焼き、すきっ腹に染み渡りました。
後から来た#43熊谷さんにもちょっとおすそ分け。熊谷さん、今日のSSうまく走れましたか?
同じくたこ焼きを食べていた#9山本さん@群馬トレイルレイド事務局長とも、よもやま話に花が咲く。
ちなみに、山本さんのウェア、厳冬期用で内側にはフリース装備付きと万全です。
まあ、「心頭滅却すれば何とやら」だそうで、なかなかグーな着心地だそうです。
山本さんもTBI楽しんでますねえ。
ところで、冷静に考えると、こんな山の中にたこ焼き屋があるのはなぜ???
という訳で、再び四国の旅を再開です。
菜の花がいっぱいです
極楽林道です
あれ、何か町にやって来たけど、ここはどこ?
極楽ツーリングを楽しみながら、ちょうどお昼時にCP2へ到着。
で、ここはどこ?そう。大洲ではありませんか。
要するに半日、ぐるりと一周して戻って来ちゃったんですねえ。
で、帰って来た大洲ですが、何かちょっと変なことになってます。
こ、これは懐かしのオート三輪じゃないですかあ?
いやー懐かしいモノがいっぱい
家の中を覗くと、こんな状態
帰ってホームページを検索してみたら、
大洲レトロタウンというイベントだったようです。
http://www.machinamihaku.jp/core/oozu/retro.html
私みたいに昭和30年代生まれの人間にはとっても懐かしいものがいっぱいで、涙モノです。写真をとりまくりました。
しかし、ゴールデンウィーク中だと言うのに、TBIエントラントを除くと、会場、ガラガラですなあ・・・。
やっぱり万博にお客を取られてるのでしょうか?
さて、昼飯は大洲名物(?)の牛スジ丼。
#9やまもとさん、#26原田さんとお話しながらフガフガと食べます。
しかし、暑いですねー。気温は30度位あるんでしょうか。
で、プロテクターを脱ぐと、今度は気化熱で体が一気に冷やされて寒くなる。
「いやー寒いねー」
とてもアンバランスでアンニュイな正午でした。
CP2を出発すると、午後は国道を経由して、宇和島から四万十川へと行く観光ルート。
宇和島のGSでガソリンを入れました。しかし、ここでついうっかり、
「ここ、宇和島ですよね?」
などという質問をしてしまいました。
しかし、そこはあれ、スタンドの人もよどみなく答えます。
「ええ、宇和島ですよ」
しかし、良く考えてみると、うーんちょっと頂けない会話でしたねえ・・・。
ガソリンも満タンになり、宇和島からは、四万十川沿いの国道を快調に走ります。国道は春爛漫。満開の花で溢れてます。
きれいだなー
四万十川はほんとうに大きな川です。川幅が広くて、山も川も青い。本当に Blue
Island を実感できる道ですね。
四万十川沿いに走ります
さて、宇和島を出てから、ずーっと温泉入りたいなあーと思っていたんですが、
国道沿いに、「十和温泉」という看板を発見。
十和温泉です。お世話になりましたっ!
入口にはツーリングライダーの数台のバイクが止まっているだけで空いているみたいです。バイクを駐車場に入れて、タオル片手に温泉へ。
で、入口でお金を払った後、脱衣所でバイクウェア一式を脱いでいたら、脱衣所の扉が開いて、誰かが入って来ました。
良〜く見ると、何と#36足立さん@林道戦隊偵察隊長!ではありませんか。
で、お互いに、
「おやあ、こんな所で何してるんですかあ?」
バイクは国道から見えない場所にこっそりと置いておいたんですが・・・。
うーん。さすが、偵察隊長(笑)
しっかり見つかってしまいました(笑)
温泉三昧も終了して、さらにコマ図を先へと進めます。次なるポイントは・・・・。
そう、四万十川と言えば沈下橋。
コマ図に沈下橋へ向かうルートが書かれている地点迄来ました。
347.22km地点。
でも、どうしても沈下橋へ向かう入口が見つかりません。何度も田んぼの中を右往左往しますが、どこも皆行き止まり。
で、 かれこれ1時間位、田んぼの中をさ迷ったでしょうか。日もだんだん暮れて、暗くなって来ました。
暗くなると、道の発見はさらに難しくなってしまいます。
いったいどこがルートなんだあーーーー。とコマ図に呼べど答えず。
ツーリングマップルを見ながら、文字通り途方に暮れていました。
すると、道路をトコトコ歩いて来た地元のおばさんが、途方に暮れているのを見るに見かねたのか、声をかけて下さる。
「あんた、どこ行きなさるね?」
(いやーどこに行くかわからないんですうー)と言う言葉が出かかるのを必死で押さえ、
「いやー沈下橋が見つからなくて」
「沈下橋なら、ちょっと戻った大川観光の所から降りればいいよ」
「ありがとう」
いやー、おばさんが神様に見えました。ありがとうおばさん!
という訳で、無事沈下橋を見つけられました。
沈下橋の先は、今日のハイライト。SS4に至る道は大きな石がゴロゴロしている林道です。
日も暮れ、真っ暗な中、ライトをつけてのナイトラン。
確かに大型車にはちょっとキツい道。僕もゴロ石に後輪をとられて、一回コケました。
でも、シェルパなのでコケてもラクラク。幸いどこも折れたり曲がったりしてません。
石だらけの長い林道を登り切ると、コマ図のSS地点よりちょっと早めにCP100フラッグが現れました。
そして、そこに、#60坂田さんが立っています。坂田さん、どうしたんでしょうか?
バイクを止めると、オフィシャルさんから、「今の林道に、バッグが落ちていなかったですかあ?」という質問。
残念ながらバッグが落ちていることは気付かなかったので、「うーん。気付かなかったですね」と回答する。
良く聞いてみると、坂田さんがバッグを落とされたのだそうです。
(その後、坂田さん、バイクが全て通過した後、林道を歩いて(!)探しに行かれたそうですが、1kmほど下りた所にあったそうです。
いやー見つかって良かったですね!)
しかし、夜の林道、バッグが落ちていても、バイクからはなかなか見えないものですねえ。
さて、夜のSS4ですが、スタート地点が変更となり、そのCP100フラッグ地点からのスタートでした。
コマ図ナビも必要で。岩が落ちていたり即死ガケがあったりと、スリリングなSSです。
下りの林道はシェルパは得意。結構快調に走っていたのですが、好事魔多し。
調子に乗って飛ばしすぎたのか、とある右カーブで石にタイヤを取られてぶっ飛んでしまいました。
ちょうど具合の悪いことに、コケた所に土の盛り上がりがあって、フロントバイザーを直撃。
バイザーの右半分が欠けてしまい、さらにはマップケースを固定していたマジックテープが外れてマップ周りがブラブラの状態に・・・。
急いでバイクを起こして再スタートするも、ブラブラのマップケースはまたすぐに外れてしまいます。
再度止まって、マジックテープをしっかりと固定して再出発。
コケると走りにも気合が入らない。コマ図が外れないようゆっくりとゴールへ向かいます。
いやー、それにしてもこのSS、本当に長かったです。
SSを抜けた時には腕がパンパンでした。
バイザーが欠けてしまったのは、ちょっとショックだけど、フロントキャリアやマップケース周りが壊れなかったのは幸いでした。
気を取り直してSS出口からゴールへと向かいます。
SS4を抜けるとすぐにゴール 。今回は忘れずにチェックカードを渡します。
ゴールすると、追い討ちをかけるようにちょっと小雨がパラついて来ました。うーん。明日はやっぱり雨なのかなあ?
幸い小雨はすぐに上がり、雨が降らない内にということで、明日のマップをセットして、バイクのチェーンにオイルをさして、本日の整備完了。
いやー手抜き整備ですなあ・・・。まあ、どこにも不具合はないから、まあいいか・・・。
さて、明日はどんな一日になるんでしょうか?
雨を心配しながらテントにもぐり込みました。
<今日の一言>
地元のおばさんとは仲良くなりましょう!いいことあるよ!