TOUR de FUKUI 9th (2001/6/24) Touring Report

 

Reg1 6/23

出発時:天候くもり、気温20度くらい

横浜 - 八王子- CP1(八ヶ岳SA) - CP2(中津川IC) - 二ッ森林道 - 恵北林道 - 中腹林道 - CP3(飛騨萩原)

- 名宝村 - 白鳥町 - 大野市 - 池田町志津原

 

Reg2 6/24

出発時:天候雨、気温20度くらい

池田町志津原 - CP1(どこか) - CP2(どこか) - CP3(どこか) - ( CP4/Cancelled ) - 池田町志津原

- 武生IC - 米原IC - 一宮PA - 牧の原SA - 横浜町田IC - 横浜

 

6/23 5:31 横浜横須賀道路 港南台IC

目覚ましの音で目を覚ます。午前4時。さすがにこの時間では奥さんはぐっすり寝ている。 そっとふとんを抜け出して、家出少年のようにこそこそ支度をする。 しかし黙って家出すると怒られるので、寝ぼけ眼の奥さんに行って来まーすと挨拶だけして 家を後にした。

天気予報は曇時々雨。前線北上中で日中にわか雨程度の雨があるらしいが、現時点ではまだ雨は降り出していない。

1日目のルートは横浜を出発して日本の中央山脈地帯を東から西へ縦断するルートである。 ラリーレイドな(?)2日間の始まりにふさわしいリエゾンと言えよう。 5時31分、横浜横須賀道路の港南台ICからスタートを切る。

 

6/23 7:40 中央道 八ヶ岳SA

八王子まで全く渋滞なし。中央高速もスムーズに流れている。雨模様の天気予報のせいか行楽のクルマも少なく、 時間的にも早いこともあってSAは閑散としていた。10分ほどトイレ休憩の後、出発。

 

6/23 9:04 中央道 中津川IC

中津川ICへ到着。ポツポツと雨が降って来たのでカッパを着込んで早々に出発。 中津川の北西10kmの地点にある蛭川村の道路沿いのコンビニ風商店に入り、おにぎりを買う。商店のおばさんから、「どこから来たのか?」と聞かれたので、「今朝、横浜を出てきました」と答えると、「早いわねー。以前八王子まで車で行った時は5時間くらいかかった」と言われました。

 

6/23 9:53 大博士

蛭川村から二ツ森林道へ上がる林道にアタック。 二ッ森林道の大博士と書いてある地点までの3.8kmである。 若干ガレている林道をガサガサと上っていくと、15分ほどで二ッ森林道へ出た。 二ツ森林道は舗装化が進んでいて、ダートは極くわずか残っているだけであった。

 

6/23 10:23 恵北林道入口

恵北林道の分岐点に到着。霧雨が降る中でおにぎりを食べる。 恵北林道もだいぶ舗装されて来てはいるが、半分程度はまだダートだ。 霧雨程度だと、路面が締まって逆に走りやすい。砂ホコリも立たない。

 

6/23 恵北林道

恵北林道は道幅も十分、路面もそこそこ整備されていて走りやすい。交通量はほとんどゼロである。対向車には、とうとう一度も会うことはなかった。

 

6/23 恵北林道

路面に川のように水が流れている。

 

6/23 11:35 中腹林道入口

快調にダートを走り、国道257号へ出てきた。中腹林道の入口は、国道のすぐ横からである。道路の接続関係が、地図とは少し違っているので、少し迷った。

 

6/23 中腹林道

中腹林道を走り始めてすぐの切り通しの所で、左側の斜面の木が倒れて、 道をふさいでいた。若干上体を倒せば、バイクが通るのには支障がないので、 木の下をくぐって通過。倒木がまだ新しい感じなので、最近倒れたばかりらしい。 切り通しの斜面が地滑りをおこしたようだ。

中腹林道は、若干狭く、路面も少しガレている。通るクルマもほとんどいない、 寂しい山の中をがさごそと走ると、1時間少しで国道257号へ出た。 地図と道の感じを見くらべると、どうも一本早く下りて来てしまったようだ。 既に13時近いので中腹林道の最終区間は諦めて、国道を走ることにした。 国道をひた走り、下呂温泉を左手に見送り、CP3飛騨萩原に13時30分頃到着した。 国道横の喫茶店でそそくさと昼飯。最近開店したばかりのようであるが、ご主人の作る なめこおろし和風スパゲティは結構うまかった。

6/23 老谷自然の森

飛騨萩原より馬瀬村に入る。新緑の馬瀬村である。

 

 

6/23 名宝村

峠を越えて名宝村へ出てきた。

 

6/23 名宝村 県道82号分岐点

県道82号分岐点にサルビアの花が咲いていた。

 

6/23 名宝村

県道82号線、りっぱな道である。

 

6/23 県道82号線

しかし、山へ分け入るに従って次第に細い道になり、路面が緑色に苔むして来た。 雨上がりの新緑の木々から発散される香気が漂う趣深い道である。 タイヤが苔の上に乗ると滑りそうなので、わだちを外さないよう注意して走った。

峠を下りると白鳥町である。ずいぶん昔に高山からひるがの経由で通ったことがあるが、 当時は東海北陸自動車道も中部縦貫自動車道もなく、ひなびた感じの良い町 だったのに、今や高速道路の橋脚が林立するインターチェンジの町になってしまった。 それでも、街道筋を離れて白鳥の市街へ入って行くと、古き良き田舎の雰囲気が懐かしい 昔と変わらぬ家並みが続いていた。

 

 

白鳥の町の古びた文房具屋さんで、マップをつなげるためのセロテープを購入。 白鳥からは油坂の旧道を登る。すぐ横に立派な中部縦貫自動車道ができているが、 旧道は良い感じのワインディングが続き、とても楽しく走ることができた。

峠を下りると九頭竜湖沿いの道となる。 今年は雪や雨が多かったからか、九頭竜湖も満水である。 九頭竜ダムから下はスノーシェッドが続く谷沿いの道となる。「滝洞門」と名前をつけ られたスノーシェッドがあり、スノーシェッドの上を豪快な滝が流れ落ちている。 滝の下を道が通過している訳である。

1時間ほど走ると越前大野の町。時刻は17時。何とか車検期限の19時迄には 到着できそうだ。皆さんはもう到着しているかなあ?

 

大野からは美山町まで国道158号線、そこから南へ下り池田町へ。 池田町市街の直前に「Tour de Fukui はこちら→」の看板が現れ、看板に従って走ると、 街中を迂回するルートとなっていた。なるほど、大量にバイクが集まるイベントだけに 地元への配慮なんだなあと感心。 以後は看板に従って走り、18時少し過ぎに志津原のキャンプ場に到着した。

 

キャンプ場の駐車場には、既にバイクがたくさん集まっている。 TMLの面々はどこにいるのかなと思いつつ、受付と車検を済ませると、 声をかけられた。古川さんでした。

みんなでこれから風呂に入りに行く所なので、バイクを置いたらどうぞとのこと。 バイクをロッジの近くに停めて、ロッジまで荷物を運び、近くの冠荘という豪華旅館 まで、とぼとぼと歩いて行った。500円也の入浴料を払って「ゆ」ののれんをくぐると 壹谷さんが丁度湯から上がる所であった。 「遅くなりましたー」と声をかけてから風呂に入る。雨の中を走った後の風呂は とても気持ち良い。全身の疲れが取れていくようである。

時間があまりないので、風呂をさっさと堪能した後、焼肉バーベキュー会場へ行く。 既にバーベキューが始まっていて、私も適当な卓に入って行きました。

同じ卓に、たまたま鈴木@国際ラリーストさんもいて、オーストラリア談義に花が咲く。すると、別の卓からベジマイト@オーストラリアの差し入れが・・・。ベジマイト、そんなにまずくなかったですね。オーストラリアの納豆!

隣に座っていた人は、富山のバイク屋さんで、鈴鹿等のロードレースのメカニック もやってるとのこと。結局、ビールを4本飲んですっかり酔払ってしまい、 ロッジに戻ってマップを巻き、夜更けのバイク談義をする内にそのまま板間で寝込 んでしまったのでした。

 

 

6/24 ?:??

ふと目がさめると、板間にころがっていた。電気はついたままである。回りを見回すとみな寝ている。バッグから寝袋を取り出し、電気を消して寝袋に潜り込んだ。

6/24 4:30

うとうとする内に窓の外が白んで来た。ざーーという雨の音が屋根をたたいている。 おお、雨が降ってるぞと思いながら、もう一寝入り。その内に目が覚めた。ちょっと腹が張って来たのでトイレへ。トイレから出ると既に皆起き出していた。 相変わらず雨が降っている。少し重い気持ちになりながら、寝袋をたたんで荷造りを始めた。 バイクに荷物を積んだ後、駐車場までバイクを移動させ、簡単な朝食を頂く。 相変わらず、雨はシトシト降っている。カッパを傘にして、おにぎりをモシャモシャ食べ味噌汁をすする。

6/24 7:00

スタート地点は「もくもく館」という所で駐車場から500mほど離れた所にあり、 そこまではバイクのエンジンを切ったまま、坂を押して下っていかなければならない。 早朝から数十台のバイクがエンジンをかけて走ると、静かな山村に騒音が響くから、 これも地元の方にエンジン音で迷惑をかけないようにという配慮のようである。

バイクを駐車場から少し押して歩き、坂の上からはバイクにまたがって下りて行く。 雨がシトシト降る中、何台ものバイクが自転車のように音もなく坂を下りていく様子は なかなか風情があるものだ。 もくもく館に到着すると、既に数十台のバイクが集結していて、 ライダー達は軒下で雨宿りをしている。今日受付の人の中には、雨の中マップを 巻いている人もいた。

回りを見渡すと、結構ビッグオフもいる。アフリカツインは他に3台ほどいたし、 F650GS-Dakar(森さんですね)、テネレ(壹谷さんですね)、スパテネ、 DR800Sなど、多彩な顔触れ。 しかし、やっぱり主流は250クラスのバイクのようだ。 ツーリングバッグを載せて走ることにしたが、回りを見渡すとこんな大きなツーリング バッグを載せている人は他にいなかった。少し恥ずかしいが、 なぜツーリングバッグを載せているのかと言うと、それは身長165cm、しかも短足の私でも 足つきが良くなるからです。 2〜3cmは違う感じで、私がアフリカツインで悪路を走るのに、このバッグは 必需品なのであります。

 

ここで、今回の Tour de Fukui というのがどのような競技であるかを説明しましょう。

一般的分類では、ツーリングラリーという競技に分類されます。 普通のラリーの頭に”ツーリング”という言葉が付属している点が異なります。

まず、パリダカールラリーや鈴木さんも完走したオーストラリアンサファリなどの「ラリー」ですが、 これは指定区間を指定された時間で走るという競技です。 コマ図という、距離と分岐点での進む方向を示したマップを渡され、 指定チェックポイント間を、指定時間通りに走り、 指定時間からの遅れ(又は早着)を減点とし、トータルでの減点の少ない順に 順位をつける競技です。 但し、通常、スペシャルステージ(SS)と言って、 指定時間0、即ち、早く走るほど減点が少ないという区間があり、 実際のラリー競技は、このSSでのタイム合計が少ない人、即ち一番早い人 が優勝するという競技になっている場合が多いようです。 また、時間制限を設けて、一定時間内にチェックポイントを通過できない 場合には失格というルールを設けている場合も多く、失格した場合には完走とは なりません。 SSは、技術的に難度の高いコースが設定されることが多いようです。 ガレ場、ヌタ場、砂場、川渡り、ハイスピードコースなどです。

対して、ツーリングラリーとは、基本的にはスピードを競う競技ではなく、 コマ図通りに走ることのみを目標とする競技です。順位もつきません。 完走のみを目標とする競技です。 もっとも、コース内に難度の高いコースが設定されると、通過できない場合には競技続行不可能となる訳で、完走するということが目標になります。途中の風景を楽しんだり、普通のツーリングではまず走ろうと 思いつかないような、地元の人しか知らない悪路を走ったり、そういう、 いわゆるツーリングを楽しむこと自体が目的となっています。なお、ツーリングラリーでは、一般の人も走る道路を走る場合が多く、法規を守った走行が基本と なる訳です。

さて、話を元に戻しましょう。雨の Tour de Fukui です。

7時からオーガナイザによるブリーフィング開始。 以下の説明がありました。

途中、非常に路面の悪い区間があるので、そこはキャンセルになること。 このイベントが警察や市町村等関係各方面の完全な許可を得て開催している イベントであること。 当局の許可を得るために、オーガナイザの皆さんが大変な苦労をしたこと。今後もこのイベントを継続して行くために、まずは絶対に事故がないように注意して走ってほしいこと。くれぐれも暴走行為だけはしないように。

7時30分より出発の予定が、雨ということもあってか、結局8時頃まで延びた。 まず、初心者クラス(N)がまずスタートし、以後、A組、B組、C組の順に2台づつスタート していく。スタート間隔は30秒である。

私はA組6番、かなり先頭に近い組で、 TMLメンバーの森さん@F650GS-Dakarと同時スタート。 番号を呼ばれてスタートラインにつくとカウントダウンが始まり、3,2,1,Go でスタート。 幸いエンストすることもなく、カッコ良く(?)スタートしたのでした。

スタートして7kmほど走った所が第一給油地点。 アフリカの航続距離はざっと400km程度なので、給油はせずに、そのままCP1へ 向かって走って行くことにした。ほとんどの人は給油をしているので、 ここから暫くは一人旅のような感じとなった。数百メートル先を同じアフリカツインが 走っていたが、彼もその内にいなくなった。

日曜日の早朝は、走る車もほとんどいない。 雨に煙る山村を、ゆっくり走る。雨が降るとカッパを来たり色々と面倒はあるが、 逆に景色は非常に趣深くなり、それはそれでツーリング気分が高まる。 暫く淡々と舗装路を走った後、永平寺付近と思われる林道に入った。 若干ジャリの深い林道であったが、道幅も広く、また適度にカーブしているため、 楽しく走れるコースである。林道を暫く走るとCP1に到着した。

CP1でオフィシャルからカードにサインを貰っていると、壹谷さんと森さんが到着。 お先に!とスタートしたが、ものの1kmも走らない内に二人が猛然と追い上げて来る。 早いなあと思う間に追いぬかれ、その内に姿が見えなくなった。 以後、壹谷氏にはゴールまで会うことはなかったのであった。

その後、永平寺の林道はすぐに舗装路となり、暫く雨に濡れた滑りやすそうな道を走り、 福井市内へ下りて来た。福井市内に入ると、後ろから続々とライダーがやって来て、 列を組んで走るような感じになった。皆一応おとなしく車の流れに乗って走っている。 福井市内を暫く走った後は、川の堤防を走る道となった。 鉄橋をコの字型にう回して線路を渡る所の分岐点で、数人迷っている。 地図の道路形を見ると、そのまま直進して線路に突き当たった地点でコの字型に 折れれば良さそうであるので、そのまま直進。 線路を渡って堤防を進み続けると、今度は道路の下を一旦通り過ぎて、 そのすぐ後に堤防から斜め右に下りて行く箇所で、やはりちょっと迷う。 右に下りて行った先の分岐の形が違う。 うーん、いったいどこで間違えたんだろう・・・と思いながらUターンしようとしていたら、 鈴木さんのバイクが通りすぎて行った。あり、やっぱりそちらかな? と思いながらUターン。 もう一度少し戻ったコマ図からやり直し。 すると、細い怪しい道が少し手前から下りているではありませんか。 そちらへ下りていくと、コマ図通りの交差点が出現。なるほど、こちらかと思いながら、 大きな道で左折。しかし、結局最終的にはさきほどのルートと同じ道になるようでした。

恐らく福井市の北西あたりと思われる所を暫く走り、 CP2は右折してお寺の境内の裏山の舗装道を少し上がった先でした。 カードにマークして貰うと、この先、道の中央に草が生えている所があって、 そこがすごく滑りやすいので注意してねとのこと。 CP2ではビスケットとジュースを頂き、早々に出発。 出発は、鈴木さんのすぐ後ろでのスタートとなりました。

しかし、直後のコマ図52番、 左に曲がるべき所で、鈴木さんはそのまま直進!! どうしようかなあと思いつつ、コマ図を再確認して、鈴木さんを見捨てて(?) 左折したのでした。 その後、暫く走っていると、道路工事中の怪しい分岐点に到着。 こっちかな、あっちかなと、景色とコマ図と距離計をにらめっこしながら悩んでいると、 間違いに気付いた鈴木さんが後ろからやって来て、追い越して行った。 ああ、やっぱり直進なのかなあと、鈴木さんの後を追うが、コマ図が出て来ない。 鈴木さんはそのまま直進して行って見えなくなってしまった・・・。

取りあえずUターンして、先ほどの怪しい分岐点に戻り、今度は工事中の道路の方に 曲がってみた。 すると、指定距離の所に指定された通りのコマ図が出て来る。おお、やはりこちらか、 鈴木さんは気付いて戻って来るだろうかと思いながら道路を走る。

この先は、杉林の中を走る小道となり、相変わらずしとしと降り続く雨の中、 小道をたどって行った。 その内に、道がどんどんとぬかるんで来て、道幅も登山道位の狭さになって来た。 水溜まりがあちこちにできている。 普通にアクセルを空けて走っていると滑りまくるので、足をつきながら微速前進。 えっちらおっちら走る。 その内に、道路の左側が決壊している箇所がある。ここは特に注意して、山側を走ってクリア。

ヌタ場で微速前進していると、後ろからどんどん早いバイクが追い越していく。 彼らはヌタヌタの路面にも関わらず、普通のペースと全く変わらずバイクを走らせている。 すごいものである。いや、あれが普通なのかも知れないが・・・。

しかし、追い越しの度に、がんばってねーと一声かけて行かれる。 この巨体でのそのそ走っている訳で、結構じゃま者になっているんだろうなあと思うが、 一声かけられると何か嬉しい感じになる。 じゃまだ、どけどけーという人は一人もいなくて、マナーの良い人ばかりでした。

ヌタヌタ路面は2〜3km位で終わり、普通の林道に出て来てほっとする。 丁度そこにバイクが2台止まって休んでいたので、 「ひどい道でしたねー」と声をかけてちょっとだけしゃべる。 暫くして古川さんが到着。確か古川さんは一番最後のあたりの出発で、 私より、10分〜20分程度遅く出発したはずなんですが、 この地点で既に追いつかれてしまいました (^_^)

壹谷さん、森さん、古川さんと、皆さん本当に早いです。 (いや私が遅いということでしょうね、きっと) 古川さんが言われるには、この上で一台バイクが崖落ちしていたとのこと。 本人はピンピンしていたので、問題なさそうだが、バイクを上げるのは大変 そうだなあとのことでした。

古川さんも出発し、私も二人に挨拶した後、すぐに出発。 暫く普通の道を走ると、コースは再び狭い林道となった。またまたヌタヌタである。 どうもこのあたりの山道は伝統的に(?)というか、地域的に(?)というか、 ヌタヌタになり易いようだ。 但し、下りばかりなので、滑りながらもかろうじてスタックしないで走ることができる。 登りのヌタヌタだと、恐らくスタックして登らないであろう。

このあたりは、コース作成面で初心者配慮の工夫が感じられる。 (などと偉そうなことをちょっと言ってみる。)

ヌタヌタも終わり、暫くすると海岸に出てきた。どうやら越前海岸に出てきたらしい。 目の前に鉛色の日本海が広がっていて、久々に開放的な気分になる。 国道で左折すると、この先のコマ図71番〜82番まではキャンセルである。 コマ図71番の所にオフィシャルの方が立っていて、こちらへどうぞーと手を振っている。 オフィシャルに、ヌタヌタの道で参りましたー。この先もこんな道なんですかと聞くと、 ええ、まだまだとオフィシャルはニッコリ微笑み、私は青ざめる。

コマ図71番から先は越前海岸沿いにコマ図82番まで進む。 ここにもオフィシャルが立っていて、現在地点はこのコマ図のここと教えてくれる。 そこから、また暫く直進。コマ図85番で左折して山道へ、そして林道へと 入って行く。 コマ図87番は、「右手絶景滝あり」となっているのであるが、 右を見ても滝など何もない。おかしいなあと思いながら、100mほど先へ進むと、 ようやく右手に滝が見えてきた。 あったあったと思いながらバイクを止め、暫く滝を見る。 梅雨時ということもあって、滝は水量もたっぷりで、 まさしく絶景かな絶景かな・・・。

滝の先は、ワクワク7回連続CAP走行である。 CAP走行とは、道の形から進む方向を判定するのではなく、 指定距離走った所で、コンパスを見て、北から時計回りに何度の方向に進むというように、方角により進路を決定するコマ図である。

最初の2つは、多少狭いが、まあ普通の道であった。 但し、一ケ所だけ道路の真ん中に大きな池ができていて、そこは池の端にある 地面の堅そうな部分を押して渡った。 その先は、通常のツーリングではまず走るとは思えない難所が続いた。 まず道の両側にはブッシュが生い茂っている。路面は次第にヌタヌタになる。 路面の幅はバイクが1台丁度通れる程度の幅となった。 こんな道であるにも関わらず、後ろからは何台もやって来ては 全く普通のスピードと変わらないスピードで抜いていく。

難所の連続CAP走行も終わり、舗装林道に出てきた。 間もなくCP3である。ほっと一息したのが悪かったのか、 トリップをリセットしようと止まった隙にブレーキが緩み、 バイクが後退し始める。ハンドルカバーをしている状態でブレーキが かけられない。右足は地面で後ブレーキもかけられない。 バイクだけどんどん後ろへ走り始めヤバイ状況に・・・。 咄嗟にハンドルカバーの上からブレーキをかけて何とか停止したが、危なかった。 1mほど後退してしまったかもしれない。

CP3に到着して昼食にする。おにぎりと味噌汁。 天気も晴れて来て、だいぶむし暑くなって来た。 CP3で河村さんと初めて遭遇。何でも、この先もキャンセルになってしまったとのことでした。

暫くして森さんが到着。 古川さんも既に到着していたが、途中迷って、やぶこぎの道を2回走ったとのこと。 壹谷さんと鈴木さんは、既に出発したらしく、CP3にはいなかった。 メシを食い終わって出発。どうもここは越前西部3号林道のようである。

 

6/24 13:40 CP3にて ようやく雨も上がり、青空が広がって来た

↓(クリックすると大きな画像が出て来ます)

6/24 13:40 CP3

泥だらけのアフリカツイン

 

 

天気も晴れて、青い日本海が広がって来た。

CP3の先からはエスケープルートを 走り、2時30分頃、志津原に帰着。 駐車場では、既に閉会式が始まっていた。 閉会式は3回行なうらしい。2時30分、3時30分、4時30分である。 TMLメンバーは風呂に行くということで、私も荷物の中から着替えとタオルを出して、 少し遅れて冠荘へ。河村さんは着替えを持って来なかったとのことで、 駐車場で待っているとのこと。 500mほど歩いて冠荘へ到着し、サイフを出そうとすると、何とサイフがない・・・。

サイフを取りに、また500mほど離れた駐車場までトボトボ歩いて戻った。 駐車場のバッグの中からサイフを抜き出し、 河村さんに言い訳をしてから再び冠荘へ。しかし、冠荘に着いてみると、 玄関になにやら看板が・・・。

「16時までの入浴の受付は締め切りました」

風呂に入りそこなったばかりではなく、冠荘往復2回により、ますます汗をかいて しまったのでした。

風呂から皆が帰って来て、帰り支度に入る。 古川さんと鈴木さんはトランポにバイクを載せようとしている。 決定的瞬間を撮影しようとカメラを構えるが、何事もなくバイクはトランポに 乗ってしまった。 その後、4時30分の閉会式があり、 最後は6人で主催者の谷口さん達にお礼とお別れに行き、 その後、三々五々志津原を後にしたのでした。

 

6/24 池田町 志津原

アフリカ3台にDR800Sが1台,DR650が1台。

ユニック車にバイク満載であった。

 

6/24 17:23 北陸道 武生IC

志津原を出てからは、また一人で走り始める。 国道を30分程走り、武生ICから北陸道に乗る。 米原迄は、平均速度がかなり高い、追い越し車線は140くらいで流れている。 一応流れに乗って走る。快適なクルージングである。

 

6/24 19:09 東名 一宮PA

東名に入ってからは、渋滞こそないものの、車の台数はかなり多くなって来た。

一宮パーキングエリアで最初の休憩。冷やし中華と、いなり寿司を食べる。 ここの冷やし中華はなかなかいける。 最近、高速のPAとかSAのメニューもなかなか充実して来ているなあと思う。名古屋付近はかなり気温が高い。やはり大都市は気温が高いのかも知れない。 一宮で上着を脱いでモトクロスジャージだけにした。

 

6/24 20:58 東名 牧の原SA

だいぶ涼しくなって来た。 豊田の先でワゴンの横転事故があって、2kmほど渋滞していたので、車の間をすり抜けて行く。事故現場では、3台の車が止まっていた。 ワゴン車は横転しているが、そんなにつぶれてはいない状態。もう2台は追い越し車線に止まっていた。 既に警察の実況見分が始まっているが、警察官と話しているのは、 赤ちゃんをかかえた母親らしい人だった。 母親本人は大丈夫そうだが、赤ちゃんは大丈夫だろうか・・・、心配である。 対向車線を救急車が近付いて来た。恐らく対向車線から救急車に乗せるのだろう。

かなり寒くなって来たので、牧の原SAで上着を着込む。 眠気退散、コーラをグイっと1本飲んで、カフェインを補給した。

 

6/24 22:58 横浜横須賀道路 六ッ川料金所

その後も東名は全く渋滞することなく快走。 自宅へ着いたのは23時30分頃でした。

結構疲れたけど、2日間思いっきり走ることができて、とても楽しかったなあ。